2018.5.11

【祝・『ミスエデュケーション』リリース20周年】ボブ・マーリーの孫を生んだ女! ローリン・ヒルが歌った3つのレゲエ曲とは?

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カナダが生んだ世界のラッパー! DRAKEのニュー・シングル『NICE FOR WANT』が、先ごろ全米&全英チャートで初登場一位を獲得しました。しかもこの曲がリリースされるまでTOPに君臨していたのは同じく自身の『God’s Plan』で、初登場一位の自分の曲を、同じく初登場の自分の曲で下すという前代未聞の快挙も実現!! もう何だかえらいことになっているのです。

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 そしてこの、『NICE FOR WANT』という作品、LAURYN HILL往年の名曲『EX-FACTOR』をサンプリングしていることでも大きな話題を呼んでいます。

 

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『EX-FACTOR』と言えば、今年リリース20周年(パチパチパチ)を迎えるローリン・ヒルの大ヒットアルバム『The Miseducation of Lauryn Hill』に収録された作品であり、筆者をはじめアラサーの皆様にとっては、あふれんばかりのノスタルジーが止まらない一曲^^

せっかくドレイクの曲も流行ってることだし、『ミスエデュケーション』も20周年だし……ということで、若者の皆様にもローリン・ヒルを知ってもらおう!というのが本稿の趣旨。それではさっそく行ってみよー!!

 

実はレゲエとめっちゃ縁が深い

 まずローリン・ヒルと言えば「神様」ボブ・マーリーの子どもの一人であるローアン・マーリーと熱愛交際を繰り広げ、彼との間に五人の子をもうけていることで広く知られていますね。つまりボブ・マーリーの孫の母なんです。

 

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『EX-FACTOR』と同じく『ミスエデュケーション』収録曲である『TO ZION』は自身の第一子であるザイオン君に向けて書かれた曲なのですが、ラスタにとっての約束の地を意味する“ザイオン”という名前からもレゲエ好きは思わず「ニヤリ」としてしまうでしょう。リリース当時は『EX-FACTOR』と並んでSONYのCM曲になっていたこともアラサーにとっては何とも懐かしいです♪

 

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そしてこの時期、ローリン・ヒルは大物アーティストをボブ・マーリーと仮想デュエットさせるという趣旨の企画アルバム『CHANT DOWN BABYLON』に参加。アルバムリリースを祝し、“聖地”ジャマイカにて開催されたボブのトリビュート・コンサートにも出演し、名実ともに“レゲエ”との、ジャマイカンカルチャーとの繋がりを更に深めていきます。

www.youtube.com※トリビュートコンサートでキマーニ・マーリーと『Redemption Song』を歌うローリン。

では、そんなローリン・ヒルの実際の楽曲の中で「レゲエ」に影響を受けたものは具体的にはどんなものがあるのでしょうか? 次の項では音源つきで紹介していきましょう!!

 

TURN YOUR LIGHTS DOWN LOW

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まずは、『CHANT DOWN BABYLON』収録曲でもある、『TURN YOUR LIGHTS DOWN LOW』。よくレゲエセレクターが作るミックスCDにも収録されてるので、聴き覚えのあるレゲエ・リスナーも多いでしょう。全盛期のローリン・ヒルの勢いと相まって当時大ヒットしました!!

youtu.beちなみにローリン絡みのBOBカバーといえばフージーズ時代の『NO WOMAN NO CRY』も合わせてお馴染みですね♪

 

LOST ONES

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『ミスエデュケーション』からは、同アルバムの幕開けを鮮やかに飾る『LOST ONES』。こちらも大ネタ、シスターナンシーの『BAM BAM』を引用!!

 

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 同作はジャマイカでのレコーディングも敢行。BOB関連作でもお馴染みの大御所ギタリスト、アール・チナ・スミスなんかも参加しております。

 

FORGIVE THEM FATHER

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最後はこれまた『ミスエデュケーション』収録曲から『FORGIVE THEM FATHER』。

BOB MARLEY『CONCRETE JUNGLE』引用曲。

 

同作は女性レゲエDeeJayのレジェンド“SHELLY THUNDER”をフィーチャーした曲でもありまして、曲中では彼女の見事なトゥースティングを聴くことができます。

シェリーサンダー、というのは88年に『KUFF』が大ヒットした人でありまして、フランキーパリスさんの大好きなアーティスト。

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同作はNYの伝説のブラック系ラジオKISS FMでクールDJレッド・アラートがやっていたラジオ番組で、JCロッジ『TELEPHONE LOVE』などと一緒によくかけられ、特にHIP HOPのオールドスクール期において著名なレゲエ・チューンとなります。

「KISS FM? レッドアラート? 何それ??」となった方も多いと思うのですが、キングギドラの『行方不明』のリリックに出てくる

 

“ウーピーで買ったKISSのカセットはレッドアラート、チャックチルアウト……”

 

って、アレです。当時はYouTubeもSNSもない時代、ラジオやそれを録音したカセットテープが絶大なる影響力を持っていたんですね!

このような背景があるので、“HIP HOP / R&B”サイドからREGGAEにアプローチしたローリン・ヒルが彼女を客演に迎えるのはある意味で「当然」のことなのです。

 

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ちなみに同作もジャマイカ・レコーディングを敢行。前述のアール・チナ・スミスらをはじめ、大御所ミュージシャンが多数参加しております(※SAXを吹いてるのはディーン・フレイザーです)。

 

ミス・ローリン・ヒルよ永遠に!!

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『ミスエデュケーション』というアルバムが発売された当時、ぼくは中学二年生でした。「中二病」という言葉もあるぐらい、とっても多感なお年頃。ナイフみたいに尖っては盗んだバイクで思わず走り出しちゃう年齢です。

今回、原稿を書くに当たり、名曲とともに当時の恥ずかしい思い出が脳内再生され、何とも言えない心持ちになりました(苦笑)。

 

そして、この20年の間にミス・ローリン・ヒルは6人の子持ちになり、数々のゴシップも噴出。近年では「イタすぎるセレブたち」的に語られることも多くなりましたが、冒頭で書いたドレイクの件のような、おめでたいニュースを耳にするとやはり上がってしまいます(世代ですからね!!)。

 

そんな姐さん、プライベートでは長男のZIONくんに子供が生まれ、自身にとっての「初孫」が誕生。

人生山あり谷ありですが、生まれたばかりの天使に優しいラブソングを歌ってあげてほしいものです。あの映画に出てた頃のような無垢(むく)な笑顔で……。

 

まぁ何はともあれ、ローリン・ヒルよ永遠に!!(^0^)

 

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30代には懐かしすぎる一作♪

 

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-SOLO BANTON-

ライター / デザイナー。

全国各地のフライヤーやCDジャケットをPOPに美しく彩る『ソロバングラフィック』代表。また音楽ライターとしても活躍し、特に日本のレゲエシーンにおけるトレンドを生み出す重要人物として広く知られている。