2018.7.4

【日本のジャマイカ】大阪レゲエ・10の名曲!

f:id:RZ_TEST:20180630102936j:plain

まず始めに、先日発生した大阪北部地震の被災者の方々に謹んでお見舞い申し上げます。また、被災地の一日も早い復旧を心より祈念いたします。

……さて、“レゲエミュージック”という音楽カルチャーにおいては、大阪は昔から日本最重要エリアのひとつ。特に今年は、20周年を迎える日本最高峰のレゲエフェス『HIGHEST MOUNTAIN』が、久々に聖地・舞洲で開催されたり、先日行われたワールドクラッシュ日本代表決定戦『JAPAN RUMBLE』でもレペゼン大阪のJAH WORKSが見事優秀したりと、多方面より注目を集めております。
そこで、“大阪レゲエ・10の名曲”と題しまして、この日本が誇るレゲエタウンが生んだ珠玉の名曲の数々を紹介しよう!というのが本稿の趣旨。
皆が大好きなあの曲も、この曲も……歌ってるのは大阪のアーティスト!
それでは早速いってみよー♪

BOOGIE MAN / 大阪の街

youtu.be

「大阪レゲエの名曲」ということで、もちろん最初はこの曲から紹介しない訳にはいかないでしょう!

“オリジナル・ナニワ・イントネーション”ことブギーマンの代表曲のひとつであり、「ご当地レゲエソング」の名曲中の名曲!

世代的なもの(アラサーですのでww)もあり、もちろん自分が最初に同曲を知ったのは、バリアフリーが初めて出したミックステープに収録されていたDUBから。

“もうかりまっか、ボチボチでんな〜、バリアフリー居る大阪の街〜♪”

BOOGIE MAN / パチンコマン

youtu.be

そしてブギーさんと言えば、もちろんこの曲も紹介しない訳にはいきませんね。日本語レゲエ史上、初めてオリコンチャート入りを果たした大名曲『パチンコマン』!

今では“日本語のレゲエ”というものも、すっかりひとつのジャンルとして確立され、中にはJ-POPとの見分けがつかない人も居たりしますが……(苦笑)、『パチンコマン』がヒットした90年代当時は普段の“ゲンバ”と全く変わらないスタイルで一般層にアピールしたことに、シーンに居る人たちは皆喜んだといいます。

使用されているリディムはSTUDIO 1発祥の大ネタ中の大ネタ『ANSWER』。

昔、“ジャパレゲ”なんて言葉もなかった時代は、レゲエDeeJay志望の若者は、皆カラオケ屋に行き、『パチンコマン』を流してアンサーのオケでRUB A DUBの練習をしたものです(もちろん私もそのクチww)。

ちなみにブギーさんはこの当時『パチンコマン』のHITによりTV番組『HEY! HEY! HEY!』にも出演(!!)。ダウンタウンのお二人との共演も果たしております^^

DAME-G / タコ焼き

youtu.be

大阪人のソウルフードといえば……そう、タコ焼き!!

初めて大阪に行った若かりし頃、街の至る所にタコ焼き屋がある(本当にめっちゃある!)ことに喰らったものです。

そんな「タコ焼き」に対してこれでもかとDJするのが本曲。こちらも、紛れもなく“関西レゲエ史に遺る名曲”のひとつです!

歌っているダメG氏は90年代より活動する大ベテラン。『タコ焼き』もそうですが、『お邪魔します(ME NAME DAME-G)』も、また語り継がれる名曲のひとつですね。ROCK DESIREキッズだったのでもちろん思い出深いのはロックDのDUBです。

“ロックデザイアがお邪魔しま〜す♪”

CHEHON / みどり

youtu.be

大阪は鶴橋が生んだSTAR BWOYといえば……そう、CHEHON!

自身の出世作でもあり代表曲でもある『みどり』は、レゲエ好きには説明不要!のBIG TUNEですね(^^)

『みどり』といえば、この曲がリアルタイムでBUSSしていた00年代半ばのことを思い出します。チェホンも参戦した地元・大阪で行われたDJクラッシュ。準決勝の相手は当時無名の新人だった岐阜のG2。誰もがチェホンの圧勝で終わるかと思ったこの対決、結果はまさかのG2の勝利(!)。そしてそのまま大会も優勝!!

このクラッシュはG2が伝家の宝刀『円周率』で勝負を決めた一戦で、後に関西レゲエシーンでは“伝説の一戦”として語り継がれるですが……「無名の新人」だったG2はこのチェホン戦で一気に名を上げ、全国区の存在となるのでした。

可哀想だったのはチェホンで、当時『みどり』の鬼BUSSで、レゲエタウン大阪の「若手筆頭」の名を欲しいままにしていたのに、自らの地元で、どこの誰とも分からない人間に負けてしまった時の気持ちたるや、いかほどのものだったでしょう? 心中察するに余りあります。

しかし、それがあったからこそ「今がある」のであり、だからこそ『YELLOW BADMAN』のリリックはあんなにも皆の心に響き、「名曲」となったのでしょう。

人に歴史あり!!

KENTY GROSS / どないや feat. TOMMY BORDER

www.dailymotion.com

今ではレゲエアーティストとして不動の地位を築いているKENTY兄貴も、初期は「RYO THE SKYWAKERのフォロワー」で、失礼ながらあまり特筆すべき個性もないDJだったように思います(当時の音源を聴くと本当にRYOさんそっくり!)。

そんな彼にとって大きなターニング・ポイントとなったのが、この『どないや』のBUSSで、ここから『知らんの』『ほんまに言うてんの』など、HIT作が連発!!

まさにこの『どないや』から“浪花のラガ男児”の快進撃が始まったと言っても過言ではありません。

これ又、「人に歴史あり」であります^o^

MINMI / アイの実

www.dailymotion.com

もちろんこの人も外せませんね。そう、ご存知ミンミ様であります!

HIT曲が多い人なので、王道で『PERFECT VISION』でいくか、『シャナナ☆』でいくか、それとも最近の曲で『#ヤッチャタイ』か……と迷ったのですが、ここでは個人的な趣味で『アイの実』で♪

PUSHIM / I WANNA KNOW YOU

youtu.be

私のハタチぐらいの頃といえば世間では第三次レゲエブームのまっただ中で、「ジャパレゲ」全盛期!!

そんな時代の中で、「クイーン・オブ・レゲエ」「ジャパニーズ・レゲエ・NO.1シンガー」と呼ばれ、不動の地位を築いていたのがPUSHIM様でありました。

あれからもう随分と長い時が流れましたが、近年のMUROプロデュースによる一連の作品や、「レゲエ」畑以外の数々の有名フェス出演などを目にしますと、もはや「ジャパレゲ」の枠には収まらないアーティストになったんだなと。

しかし、やはり「あの頃」の作品を聴くと、自らの青春のメモリーというものも、ありありと脳裏に浮かんでくる訳であります。

『I WANNA KNOW YOU』は、そんな「あの頃」のPUSHIMの代表作。

憂いを帯びた印象的なリディムを手がけているのは、当時『DIWALI』の大HITで一躍TOPプロデューサーの仲間入りを果たした、LENKYです。

feat. DABOのバージョンがやはり好き♪

MIGHTY JAM ROCK / GWAAN GOOD

youtu.be

大阪、そして日本を代表するレゲエアーティストであり、夏になれば毎年毎年「最高の山」の頂上からエネルギッシュなLIVEを僕らに届けてくれる三人衆といえば……そう、JUMBO MAATCH、TAKAFIN、BOXER KID!!

何せ私が生まれて初めて行ったレゲエのダンスのS.GUESTがマイジャだったので忘れようにも忘れられません。

あれからもうどれぐらい経ったのでしょうか?

気づけば、我が「青春のスーパースター」達は40代に突入。15歳だった僕はいつの間にやら33歳。

時の流れの中で「変化」を感じることもしばしですが、しかし、どんなに時が経っても「視線」はあの時のまま。

“どこまでも 続くずっと Wi say gwaan good

この先もきっと同じアングル”

なのでしょう。

ハイエストマウンテン20周年おめでとうございます。レゲエはいいぞ!

f:id:RZ_TEST:20180701130950j:plain

R.I.P. 高松さん。

RYO the SKYWAKER / ふたりワンマンII

youtu.be

本来、このような企画でこのアーティストさんですと、選ぶ曲も『FREE』か『晴れわたる丘』になるかと思うのですが、世代的にはメジャーデビュー直後の『ふたりワンマンII』がドンズバなので。

今は亡き福井のセレクトショップFOOT BEAT。

16歳の時初めて行って、初めて買ったミックステープが『MIGHTY JAM ROCK #5』でした。

この、『ふたりワンマン』含む、PETER TOSH『Them A Fi Get A Beaten』リメイクで録った日本人DUBの一連から、BERES HAMMOND『ROCK AWAY』へと繋がれる流れがめっちゃ好きで本当によく聴いたのですが、10代の頃の記憶というのは強烈なもので、未だに『ふたりワンマン』を聴くと、この頃のことをよく思い出します。“青春のメモリー”過ぎます…。

ちなみに、『Them A Fi~』セグに入る前の曲がCAPLETN『GWAAN FIGHT THEM』なのですが、そっちは16歳の時、初めて出たDJコンテストでリディムを使った曲です。

バックセレクターは我が師匠SING J ROY。なのに一回戦負け。

うおお思い出したくねぇ……。

EXPRESS / もぐらの唄

youtu.be

この企画を発案した時、最初の曲は『大阪の街』で行こうと決めていましたが、〆の一曲を何にしようかずっと悩んでいました。

ですが、地震の直後ということもあり、やはりこの曲しかないでしょう。

地下に潜み続けた(まるで“もぐら”のように!)実力派DJ・EXPRESSが2013年に放った、大BIG TUNE!! 空前の「ジャパレゲ」ブームが過ぎ去っても、日本語レゲエは死んではいない!ということを、10年代にものの見事に実証した不朽の名曲です。

この曲、YouTubeのコメ欄には現在1.100件を超えるコメントが付いているのですが……

「中一で不登校になったけどこの曲を聴いて受験に挑む決心がつきました」とか、「父が多額の借金を残して他界しました。日々どう生きていくべきか悩んでいましたが、この曲を聴いてまた頑張ろうと思いました」とか、「自殺しようと思ってたけどこの曲を聴いて踏みとどまれました」とか……もう無茶苦茶にシリアスなコメントが並んでいて、喰らいます💦

そして、この曲がどれだけ多くの人に影響を与えたのかを、しみじみ実感させられます!!

“この先も色々あんだろう それならその度にがんばろう”

この一節に勇気付けられた人が一体どれほどいるだろうか?

あとがきにかえて 〜レゲエはいいぞ!〜

「大阪レゲエ特集」、いかがだったでしょうか?

「独断と偏見」で、かなり個人的な趣味を反映した10曲となりましたが、実際の“ゲンバ”で同様のセグメントを組む場合、やはり最初は『大阪UP』から入るサウンドは多そうだな…とか、故TERRY THE AKI-06の曲は絶対どこかで入ってくるんだろうな……とか、色々妄想しながら原稿を書きました。

是非、皆さんも思い思いの「浪花レゲエ・プレイリスト」を作ってみてください♪

実際、選曲作業をしてる間、候補曲が多すぎてかなり悩まされました。

切りのいいところで「10曲」に絞りましたが、さすが日本が誇るレゲエタウンです!!

そして、曲を聴いて興味を持ったら是非「大阪の街」にも遊びに来てみてください。

『ハイエスト』などの大型フェスはもちろん、アメ村周辺に限っても、有名な「キンスト」や「かくれあわび」「ガーデンバー」などを始めとする、レゲエのクラブは沢山!

もちろんこの季節のお楽しみ。サウンドシステムを持ち込んでの野外ダンスも目白押し!です。是非どこかの現場で乾杯しましょう^^

レゲエはいいぞ! 大阪はいいぞ!!

f:id:RZ_TEST:20180510073832j:plain

-SOLO BANTON-

ライター / デザイナー。

全国各地のフライヤーやCDジャケットをPOPに美しく彩る『ソロバングラフィック』代表。また音楽ライターとしても活躍し、特に日本のレゲエシーンにおけるトレンドを生み出す重要人物として広く知られている。

楽曲購入はコチラ