■interview & text:Seira Yonamine



レゲエの新たな魅力を創出した作品が誕生。

デビュー21年目を迎えてもなお、進化するラガマフィンRUDEBWOY FACEと、本国ジャマイカでダンスホール最前線をひた走るMEDZが、新境地に辿り着いた。

ロックダウン下のジャマイカで「レゲエ」と「チルアウト」を追求し、LoFiヒップホップを織り交ぜた全曲極上CHILLなハイグレード作『JAM DOWN』に込められた彼らの真意とは。




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●レゲエとLo-Fi HipHopの融合が斬新で、新たな試みだと思いますが、新境地”ラガチルホップ”に至ったまでの経緯を教えてください。

RUDEBWOY FACE(以下:RBF):俺らの心境的に、ジャマイカですらダンスホールが出来ない、ラジオとか聞いても何がヒットしているか分からない状態で、俺ら自身もダンスホールに行けないっていうのもあったし、新しい事をやりたいなみたいな話から、GACHAがローファイのビートを作り出して、毎日一曲づつあげるようになって、YouTubeでアップし始めて。GACHAがオケを完成させたら、俺がリリック書いて乗せるみたいのを帰国1ヶ月前からやって作ったんで。当時のジャマイカの状況、環境が作り上げたものなんだと思います。


●レゲエ=チルアウト。こちらもありそうでなかった、切り口だと思います。そして、ルーボイ君のフロウとラガマフィン要素が絶妙にマッチし、レゲエ・ダンスホールのイメージでもある(土臭さ)が、これまでにないお洒落な仕上がりで、まさに新境地だと感じました。制作中のエピソードを教えてください。

RBF:ゴリゴリじゃないダンスホールの曲は今までも作ってきたので、むずかしさみたいなのは無かったんですけど。でも、なんだろうな……。家から出れないっていう、この病んだ部分っていうのが割とリリックスの面でも出ちゃってるのかな。それがすごくローファイとハマってるんじゃないのかなとは思ってはいます。


●ジャマイカでロックダウンを経験して、実際に心境の変化などはあったのでしょうか。

RBF:でも、ジャマイカにいれる分、すごく開放されてる部分もめちゃめちゃあったし、バイブス的にもすごく良かったけど、心のどっかには日本にいる家族だったり、仲間のことが少しあったので、そういう部分なのかな。メンタルの動揺している部分がリリックスにすげえ出てるんじゃないかなと思います。


●ジャマイカの雰囲気全体もそういうムードに包まれていたりしましたか?
RBF:
ジャマイカ人だから、日本人よりはすごく明るくポジティブに生きてる人たちの方が多かったけど、やっぱり今のこのコロナの情勢に、すごく翻弄されている部分があったし、そういう部分は凄く感じていましたね。

GACHA:未知のものですからね。もっと得体の知れないものだったから、コロナ自体が。今よりはもうちょっと、去年の方が不安な状況でしたね。

RBF:俺とチャリやんは先に着いたけど、カメラマンは後からくる予定で、カメラマンは結局ジャマイカまで着いたけど、帰国させられちゃって。だから、俺とチャリやんは本当ラッキーで、一日遅かったら俺らも入れなかったみたいな。

●運命を感じますね。
GACHA:
そうだよ。

RBF:うん、そうだね。そこはすごく運命を感じて。

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●ロックダウンという、これまでとは全然違ったジャマイカを体験することになったことで制作に影響はありましたか?
RBF:切り替えて「仕方ないね」みたいな感じにはなってたかな。最初は。

CHALLIS:逆に、いつもよりはミュージシャン達が世界に散らばってないっていうので、制作する面ではやりやすいかな。どっちにしろ昼間に活動するし、集めやすいというか。そんなに制作の面での不便があんまり感じなかったかな。むしろ、やりやすかったような気がする。

GACHA:間違いない。

RBF:そうだね。やりやすかったですね。今までよりはミュージシャンもアーティストもほぼほぼ外に出れないし、仕事も無いからブッキングすれば割とオファーがすぐ通る感じ。

CHALLIS:ルーボイと一緒に住んでたんですけど、毎朝違う曲が出来てて、基本的に1週間位でできてたんじゃないかな。


●え、全曲ですか?
CHALLIS:
うん。一日一曲ペースでやってたもんな。GACHAもオケをすぐ作ってくるから。


●すごいですね。
RBF:
居る間、全然曲作っていない時もあったから、後半の追い込みが半端なかったかな。3ヶ月間ほぼほぼ同じ部屋で過ごして、朝起きて、GACHAが送ってきた新しいリディムを流して、早朝に起きて、インスタライブやる前に曲作ったりだとか、インスタライブやってから曲作ったりとか。わりと最後の方は日課な感じ。


●先ほど、チャリさんがルーボイ君が一日一曲書き上げてたと仰っていたと思うんですけど、一番最初に書かれた曲はなんですか?
RBF:多分、「BACK PACK」とか「RAIN」とかかな。3曲作ったから、一気に3曲撮るみたいな感じだったんだよな。最初、GACHAも他の仕事もしてて、近くに住んでたけど、一日会えないとかもあって。それで多分曲を溜めて録ったんじゃないかなと思います。

ちょっとね、途中で家に強盗入ったりして、GACHAん家にも強盗入ったりして。


●え?皆さんですか?
RBF:
そう。ガチャの家もテレビ盗まれたり......。


●テレビって、大きいですね(笑)
RBF:
バタバタしてて、その辺ちょっとよく覚えていないんだよな(笑)

CHALLIS:猫が死んでた時もあった。

RBF:そうそう、猫も死んでて。ちょっと、なんか、本当メンタル的にショッキングなことが重なって起きて、だから本作『JAM DOWN』は、ちょっと病んでるなって思うし(笑)いつものリリックスよりもネガティブな部分がすごくあるかな。


●ルーボイ君とチャリさんが住んでた家に強盗が入ったんですか?

RBF:俺の携帯だけ盗まれて、あと結構何人かお客さんも泊まりに来てたけど、誰も気づかずに。


●当時、家に不在だったんですか?
RBF:
いや、(家に)居て。俺も寝てて。いつもと違う感じで起きたら「携帯ない」みたいな。その時にGACHAとのローファイの曲は作り始めてて、リリックスが全部携帯に入ってたから全部消えてしまって。そういうのも乗り越えて作ったんで、やっぱ良い意味でエモーショナルというか(笑)


●別件で、ガチャさんの家にも同時期に強盗が入ったんですね。
GACHA:
俺の家では、テレビとチェーンとパソコンと......。


●その時は、ガチャさんお家にいらっしゃたんですか?
GACHA:
寝てました。


●家主いながらにして、大きい家電も持って行かれちゃうんですね.......。
GACHA:
自分もびっくりです。

CHALLIS:(笑)

GACHA:データは問題なかったんで大丈夫でしたけど。一時的に引っ越した場所でルーボイ君と制作したんで。普段と全然違う環境でやってるっちゃあやってるというか。


●ガチャさん的にも、新しい環境のエッセンスがあったっんですね。
GACHA:
そうですね。リフレッシュになりましたね。


●リリックスもまさに「極上CHILL」な内容ですが、個人的な推し曲、気に入っているヴァースがあれば教えてください。
RBF:
「MARIWANA」と「MARIA」って同じリディムで歌ってて、それって結構レゲエのダンスホールではよくある同じリディムを使って2曲出すっていうことがあるんですけど。

ローファイでそれを誰もやってないし、同じリディムで違う曲を作ろうかなと思って。「MARIWANA」の方は、ストレートにそのまんまのことを歌っていて、「MARIA」はガンジャ・チューンというよりも、ちょうどブラック・ライブス・マターとかがあって、そういう人種差別的なことへの気持ちの方が強くて。それをマリファナが置かれてる状況と重ねて作ったっていう感じなんです。

同じリディムで違うテーマだったり、違う歌を歌うっていうのは、そこはレゲエの、ダンスホールの楽しみ方としては入れたいなと思っています。


●今回は新たな試みだったと思いますが、本作をプロデュースする際に、気をつけた点やこだわった点を教えてください。

GACHA:気をつけた点は、やっぱり自分達の「エゴ」を押し付け過ぎない方が良いんだろうなというか。そこを気をつけました。リスナーの気持ちを考える作品を作りたいなというのはあったんで、そこは意識した部分かもしれないです。


●「エゴ」というのは?
GACHA:
エゴって言ったら変ですけど、ジャマイカで流行っている、「レゲエが好きな人しか分からないような音楽」はやりたくなかったというか。

CHALLIS:要するに、「ダンスホールが最強や!」っていうような、そういう自分らのマインドを変えていかなっていう。ダンスホールやジャマイカの音楽こそが一番カッコいいものやっていう認識で音楽をやってて、それを日本のお客さんに当然のようにダンスホールやワンドロップ・レゲエを送り込むっていうこと自体がエゴだなっていう。

GACHA:そういう事です。うちらの常識のまま日本のリスナーに理解してもらうことが既にエゴになってきてるくらい。

CHALLIS:俺たちが好きなものっていうのが、みんなが好きなものとは限らないっていうことで、「チル」に移行してやってみたら、リリース後の反響の面では、今までのリリースした曲とは全然違う反応が返ってくるし、普段俺たちの「レゲエ」を聞かない人にもちゃんと届いてるんじゃないかなっていう感覚はあります。

GACHA:あります。ジンギスカンみたいな感じ。北海道でいうと。すごい美味しいジンギスカンを食べると、ジンギスカンが苦手な人でも食べれるんですよ。それに本作は近いんじゃないかと思います。レゲエが苦手な人でも聴けると思います。


●時代や風潮を受け入れて新しい試みへの移行を決意したと思うのですが、これまでにやってきた事に対して伸び悩むことや苦悩があり、新しい視点を持つきっかけになったということですか。
GACHA:
自分の経験値が上がってきて、プロデューサーとして冷静に物事を見れる様になってきてるのがあるのと、自分は本気でダンスホールをやってきたけど、それを踏まえた上で色々リサーチすると今日本にハードコアな最新ダンスホールが好きな人はそんなに多くないんじゃないのかな?と思って。

もちろんレゲエとかサウンドクラッシュカルチャー好きな人は多いんですけど、いわゆる「ジャマイカの現行のダンスホール」の良さを理解してる人って、日本に数的に少なくなっちゃってるんじゃないのかなってのがあって。

俺とかはジャマイカ住んでるし毎日そういうの聴いてるけど。日本の状況変わってきてるのかなっていうのが、創る音楽に影響が出てきているのがあるかもしれないですね。


●なぜ「チル」だったのですか?
GACHA:
レゲエと共通点みたいなのを感じるんですよね。ローは強いけど、ハイがあんま出てない感じとかもレゲエのレコードの音に近いというか。7インチのなんとも言えないブヨブヨ感になんとなーく近いなというのは感じますね。


●はい。
GACHA:
スタジオにルーボイ君がデモを持ってきたときに、今回のアルバムの「歌い方」をしたんですよ。その時にビビッときたというか。「全曲これで歌ってほしいな」って。今回の作品ほとんど囁くように歌ってるんですけど。そもそもの歌の作り方とか、歌ってもらい方とか、声とかも、ほとんど一本しか入ってなくて、録音的なプロセスでいうと。部屋でルーボイ君が隣で歌ってるような音質にしています。ミックス的にも。

CHALLIS:「RAGGAMUFFIN LIFE」とかも、あれはそもそもダンスホールのアルバムを作る用に作ってたもので、もっとラガヒップホップみたいな歌い方してたわけルーボイも。

GACHA:元気だった一曲ですね。

CHALLIS:ハキハキして、デカい声で歌ってた曲なんだけど。

RBF:今回のレコーディングは全部座って録ってて。アルバム一つ通して座って録るのって初めてだったし、声を張らないで歌う歌い方も。

GACHA:ダンスホールやってると声張らないとダメなシチュエーションが多いから。ステージとかお客さんを盛り上げるっていう意味でも。あんまり今までやってこなかった囁き声のルーボイ君の歌い方が俺的には意外だったし、すごい新しいと感じたのが、「アルバム全体をこういう感じにしてしまおう」ということに。


●アルバムコンセプト自体はGACHAさんからの提案だったのですね。
GACHA:
囁いて歌う、プラス、オートチューンで。実はルーボイ君って歌も歌いし。やっぱり長いキャリアだから。そうすることによって、今の若い子にとってオートチューンが主体だと思うし、10代~20代の子にも馴染むようなスタイルのレゲエをしたかったんで、そうなるとその歌い方が一番フィットするなと。


●GACHAさんの提案に対してどう感じましたか?
RBF:
今回ローファイのビートで、俺もそっちの方が合うなと思った。いつもはもうちょっとキーの高い歌い方もするかけど。全体的な作り方は、本当に部屋で小声で作ってそのまんまのバイブスでガチャの所で録るっていう。ある意味もうプリプロみたいな感じ。

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GACHA:それが良かったりするんですよね。「デモ」っぽさというか。

RBF:作り込まない感じ。ちょっと危うい部分があったりとか、そういう部分も直さずに出そうっていう。


●チャリさんは、新しい新境地が出来上がるまでを一部始終見ていたと思うんですけど、その中で思ったことや感じたことは?
CHALLIS:
コロナになってからライブも出来なくなるっていうのもなんとなく分かったんで、とにかくこういうオンラインムードになるっていうのは間違いなかった訳で、そういう面では「チル」のアナログ感、パキパキしてない音っていうのは、最もこの数年は相応しい音ではあるかなと思ってはいた。

GACHA:ジャマイカは今ダンスホールが少なくなってる状況、こっちでも色々曲は出ているけど現場ヒットっていうのは無くなっちゃってるから考え方も変わるなって。自分もやっぱ、ジャマイカのアーティストにしてもダンスホールだけじゃなくてレゲエとか残る音楽を作るようにしていかないとな。それこそルーボイ君だけじゃなくてジャマイカの制作にもコロナの影響は出てきてますね。

RBF:さっきGACHAが言ったみたいに、日本人のリスナーの中で現行のジャマイカの音とかを追いかけてる人がやっぱり今少なくなってて、10年~20年前に比べて結構温度差が出てきちゃってるなっていう部分の話をしてて。ヒップホップアーティストとかアフロビートのアーティストとかはすごくダンスホールを愛してるけど、ダンスホール自体の認知っていうのは進んでないし、このままだとダンスホールっていうのも無くなってしまうんじゃないかって。

GACHA:もちろん、やれる時がくれば全然やる。曲もあるし。

CHALLIS:まず、コロナになって現場がなくなるイコール現場でかからない。どれだけカッコいいダンスホールやったってかかる場所がないということはダンスホールやっても「意味ないな」ということで、スタジオの外で皆でチルしながら合掌したっていう話(笑)

RBF&GACHA:(笑)

GACHA:5年前ぐらいからそれ位でやってる。

CHALLIS:やっぱり俺たち2000年代のダンスホールを経験しているもんやから、そこと比べると「形」って全然変わってるわけじゃないですか。そういう面では作り手はそれに合わせて「進化」もしていかないといけないし。そういうことですね。


●色んな想いが込められている作品なのですね。制作期間はどれくらいかかったのでしょうか。
RBF:
レコーディングが1週間くらい。

GACHA:ぶっちゃけ、全部で2週間位で終わったよ(笑)

CHALLIS:そう考えたら、4ヶ月いた中で2週間で作って、他の期間は何してたんやろ?(笑)

RBF:ダンスホールやってたり。その間、オンラインライブをやったりとか。あとは、MEDZの他の曲やったりも。

GACHA:ビデオの撮影したりとかね。まだ出せてないけど。

CHALLIS:だから、まあルーボイのアルバムの中の「とある曲」のダンスホールバージョンもあって、それもタイミング見て。

GACHA:ダンスホールの曲もあるんですよ。いっぱい(笑)

CHALLIS:寝かせてます。

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●「チル」の観点でいうと、去年からやっているChilled MedzやオルタナティブバンドDUNNS RIVER(どんずりばー)の動きもそうですよね。レゲエの新たな魅力を創り出そうとしていると思いますが、その真意を教えてください。

GACHA:やっぱり時代と一緒に人の考えも変わると思うので。さっきも言ってたですけど、その時代のアップデートにレゲエが追いついていけていない、変化ができていないような感じがしたから、自分達は積極的に色んな変化をしていきたい。幸いにも、色んなタイプの音楽ができる環境にいるから色々やって行きたいなと思います。

CHALLIS:「ダンスホール」とか「ワンドロップ」とか、いわゆるジャマイカの音楽だけが俺たちの芯にあったと思うんやけど、キャパシティが広がったというか。今まで自分たちの中にある音楽のルーツを掘り下げてみると、もっと色んなことができるんじゃないかっていう。

GACHA:間違いない。ボブ・マーリーみたいなアーティストが世界中に広まるなと改めて考える時期でしたね。

●はい。

RBF:俺もね、さんざん「Ice Pick」とか言ってきたけど......

GACHA&CHALLIS:(笑)

GACHA:問題ありますよ、それ結構(笑)

RBF:ああいうの大好きだし、ああいう部分も俺もルーツではあるから。

GACHA:怒りのRumboですよ。

RBF:そう。そこも好きな部分であるし、そこも皆んなに知ってほしい部分でもあるけど。今回のこのアルバムの曲も全部「俺」だし。俺の心の中っていうか。俺は色んなパターン、色んな色の曲を作りたいなと思っています。いつもまでも。

CHALLIS:プロデューサーとして、アーティストの未だ出てない良い部分っていうのを引き出すっていうのは間違いなく一番大事な役やと思ってて、そういう意味では新たに違う方向性の音楽をやるっていうのは、俺はすごい賛成してて。それで完成したのがルーボイの『JAM DOWN』っていうね。


●実際に本作を作ってみての感想を教えてください。
RBF:
本当に一番最初に言ったように、聞いてくれる人も、今まで聞いてくれなかった人までもすごく広がってるなって思いましたね。『JAM DOWN』は本当ダンスホールじゃなくて1人で目瞑って聴くぐらいの、そういう作品になれたかなと。

GACHA:自信がついたので、こういう感じで色々なアーティストの方とプロデュースをさせて頂きたいです。アーティストの違う面を引き出せるような作品集とかをやっていけたらなと思えるような一作になったので、すごい満足しています。

CHALLIS:このアルバムに関しては人を選ばず、どんな人がいてもかけれるっていうのが良いなっていうのと。これからもアーティストの以外な一面を引き出せる音楽が作れたら良いなと思います。


●先行で配信された 「RAGGAMUFFIN LIFE」で、「RaggaMuffin Life Mix」と題したコラボレーション企画も展開されていると思いますが、こちらのムーヴメントについても教えてください。

RBF:“ジャンルを超えて、ヒップホップでも、どんな感じでも「ラガマフィン」をテーマに、自分らが生きてきたラガマフィン・ライフをテーマに色んなアーティストにリリックスとして参加してもらって、それぞれの生き様だったり、ラガマフィンとの関わりみたいな部分をヴァースに落としてもらってリミックスっていう形で企画としてやります。


●やって頂くアーティストは仲の良いアーティストの方々ということですか?
RBF:
そうだね。俺とMEDZが人選しました。年齢層も若いアーティストからベテランの大先輩までオファーしてやってもらっている感じですね。


●この企画をやるにあたって親交のあるアーティストさん達も本作を聴いて頂いたと思うんですけど、みなさんからの反響はいかがでしたか?
RBF:
今までよりはすごい聴きやすいアルバムだねと言われたし、母親も「一番聴きやすいね」とは言ってた。

CHALLIS:お母さんが聴きやすいっていうのは一番良いよ。

RBF:本当そう。ゴリゴリのダンスホールはやっぱ母親は受け入れないから。

CHALLIS:そらそうや(笑)

RBF:今回のはすごく聴いたって言ってた。


●嬉しいですね。

RBF:「MORI N NAKA(MORINGA)」が好きって言ってた。リリックスやばいけどね(笑)

CHALLIS:良い反応ですね。

GACHA:ですね。なんか、作品やってみたいっていう、プロデュースしてもらいたいっていう人が増えた気がします。我々に。良かったです。


●新境地を切り開いたことで、新たな扉が開かれていく予感があるんですね。
GACHA:
はい。自分達が正解だと思っていたもの以外も、色々やっておいた方が良いんだなと、改めて頭を柔らかくしていこうと思っております。


●最後の質問です。チルアウトの真髄を誰よりも心得るラガマフィン)ルーボイ君にとって「チル」とは?
RBF:
日常に気づかない部分ですごくストレスが溜まってたりとか、自由に生きてると思いきや、自由に生きる変わりに受けるストレスみたいなのは人一倍あるから。ジャマイカだったらスモークして、音楽聞いて、みたいな。そういう良い音楽のα波が届けばいいな。

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【RUDEBWOY FACE Profile】

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横浜から世界中に向けて独自の世界観でRAGGAMUFFINを追求し 続ける A1 CLASS DEEJAY!! 1997年のデビュー時から一貫したRAGGAなSTYLEを貫き続け各方面様々なジャンルやアーティストの楽曲に参加し実力を証明してきた。 自身名 義のソロアルバムも今でに6枚リリースし毎回大きな反響をよんでいる。またライブ活 動も勢力的に行い 全国各地を駆けまわる現場主義者。自身のレーベルMAGNUM RECORDSのアーティスト代表。2013年12月にはMAGNUM RECORDS所属のRUEED AKANE とのシングル曲 『SHOOT TO KILL』もシーンに話題を呼んだ 2014年にはMix CD MagnumBeatをリリース2015年にはStarBwoyWorksから Master OG Riddim. 同 オケ に乗せた『Big Love』. 『Kingston Jamaica』.を同日リリースし 現場でも頻繁に プレイされている。 2017年デビュー20周年を迎え、自叙伝的作品『20th』と共に初のベ ストアルバム『The Best』をリリース。2019年同レーベルのKillaNamiとEP「DAGGER」をリリースし全国キャンピングカーツアーを敢行、大きな話題を集めた。今やシーンのTopに君臨するRaggamuffin DeeJayから目を離すな! I

nstagram:@rudebwoyface045



【MEDZ Profile】

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(Challi)

ベーシスト/プロデューサー(リーダー) ジャマイカにて伝説的ギタリストEarl Chinna Smithの愛弟子とし て10年間修行、レゲエの真髄を叩き込まれる。 その本場仕込みの演奏が反響を呼び、日本人アーティストのみ ならず来日したほとんどのジャマイカンアーティスト (Yellow man, Mykal Rose, Jah Cure等)のツアーバックバンド を務める。 2013年、Jah Cure来日ツアーにベーシストとして参加した際に、 同行していたBig yard studioのオーナーRobert Livingstonから そのプレイを高く評価され、ジャマイカの老舗スタジオBig yard studioへ招かれる。そこで数々の伝説的ミュー ジシャンとのセッションに参加し日本人として極めてまれなReggaeのミュージシャンとしての経験を積む。 日本帰国後はジャマイカ在住プロデューサーらと共に株式会社MEDZを2016年設立。 ジャパニーズレゲエとジャマイカレゲエとの架け橋として、精力的に新人育成、音楽制作に熱心に力をいれ、そ の活動の幅をアジア近隣諸国にも広げる。レゲエ不毛の地、韓国にレゲエを持ち込み高く評価を受ける。近年 は、国内向けオルタナティブバンド"DUNNS RIVER"プロデュースを手がけ、無名ながらもiTunes,Spotify配信 にてピックアップアーテイストとして話題を集める。 ベーシストとして日本に本場仕込みのレゲエを持ち込んだ唯一無二の存在として、今後の彼のプレイヤーそして プロデューサーとしての国際的活躍に注目が集まる。   

Instagram:@sunsplash_jimmy

(GACHA)

2009年にジャマイカに移住した後、 日本人として初めてジャマイカでヒット曲を作った人物であり、その活動はダンスホールシーンに多大な影響を 与えた。また様々なアーティストに楽曲の提供もしており、レゲエ界屈指の天才Riddim Makerという呼び名も高 い。過去にプロデュースしたアーティストはMAVADO、POPCAAN、KONSHENS、AIDONIA,CHINO等ダンス ホールレゲエミュージックを代表する歌い手。長年のレゲエミュージックへの功績が認められて2018年にはジャ マイカの最大音楽ディストリビューター21HAPILOSからPRODUCER BUZZ AWARDを授与されている。 国内アーテイストではPUSHIM,MINMI,NormcoreBoyz等、ジャンルの枠を飛び越えてプロデュースを行う。近 年では若手DeeJayZENDAMAN・オルタナティブバンドDUNNS RIVERを手がけ、ジャマイカ、日本両国にお ける最重要プロデューサー、両国の文化の伝達、交流という意味で最も注目されている架け橋的人物でもあ る。

Instagram:@gachamedz

Instagram:@medzmusic_officia