今年で40回目のレゲエアワード"IRAWMA AWARD"がキングストンのペガサスホテルにて開催された。


text by OKAMAI  https://www.instagram.com/okamai_ja/  

pic by Junya S Steady https://www.instagram.com/junya_thirdeye/ 

1982年にシカゴで黒人のための公平な権利、声のない人たちのためにとスタートしたレゲエのアワード"IRAWMA AWARD”が今回で40回目を迎えた。
ジャマイカで一番ながく愛され続けているアワードで当時からジャマイカ、レゲエに関わっている方達の忍耐と努力の賜物だ。
ペガサスホテルで開催された式典は華やかにドレスアップした人で賑わった。

30賞近くある中で印象に残ったものを紹介します。



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詩人、ラジオDJ,ラスタの長老で、とにかく長年一戦で活躍しているムタバルカ氏がレゲエメディア賞受賞。どこでも裸足、超ナチュラリストのムタさんは相変わらず裸足だった。



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当時ピータートッシュがマリファナ合法化を歌ってた。そして近年やっと合法になった。ということで故ピータートッシュを讃え受賞。

息子のアンドリュートッシュが"legalized it "を歌い会場に火をつけた。

ブラックアメリカンの歴史が始まった当時からレゲエに貢献している50年以上新聞社で記事を作ってた人、ヨーロッパで長年レゲエを取り上げてたメディア"Reggae ville"も受賞した。

レゲエのビッグフェス"Sumfest"のプロモーターや、シャギーやボンティキラーなどをマネージメントする女性シャロンバーグ、VPレコードの女性社長も受賞。
華やかなアーティストだけでなくガッツリ裏方業務担当も受賞されるのだ。



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プロデューサーアワードとしてダミアンマーリーが受賞、ベストサウンドシステムアワードはStone love,カバカピラミッドも3つのカテゴリーでノミネートされ1つのアワードを受賞。

息子の晴れ舞台をと父親も会場にいたのが印象的。


 

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STONE LOVEのプレイで会場もあたたまり"my boy lolli pop"で踊るかわいいおばあちゃんだったり、熱狂的なSTONE LOVEファンも椅子から立ち上がって踊り出す。 

レジェンドパーカニスト、ボンゴハーマンやグレンワシントンなどもパフォーム,ビー二マンの前妻D Angel がSpiceをステージに上げ二人で歌うレアなシーンも。
ビー二マンも何個か受賞したが会場には現れなかった。プレゼンターとして今年のミスジャマイカも参加。美しすぎた。

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芸能生活60年のマーシャグリフィツ、ボンティキラーはレゲエ功績賞を受賞。


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女性ダンスホール賞はSpiceが受賞。壇上でスパイスは「当時14歳の私にボンティキラーはいろんなアドバイスをくれて感謝してる」とスピーチ。



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ボンティキラーは数々の歴代のヒット曲を短く濃くテンポよく披露。そしてステージで言っていた。   

「レゲエダンスホールアワードを40年も続けるのは大変なこと。リアルなショーはグラミーでもなくIRAWMA だ!」

終始アットホームなバイブスだったIRAWMA AWARDだった。レゲエの歴史を築いていった重要人物を讃えるアワード。こういうの日本でやっても面白いかも。




OKAMAI with グレンワシントン 

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ジャマイカ在住15年のコーディネーター、ライター、ダブ屋、日本ツアーアーティストブッキングエージェント,ジャマイカでのツアーガイド。旅好きで行った国60カ国 "危ない世界の歩き方 危険な海外移住編""まずは行動する人がうまくいく”著者。 https://www.instagram.com/okamai_ja/