サウンドシーンに斬新なアイディアで革命をもたらし、日本のレゲエシーンを牽引し、世界の大舞台へと進出したOGA from JAH WORKS。

彼の勝利には「愛と共に生きる」ラスタの思想が根底にあり、音楽活動だけでなく社会貢献にも力を注いでいる。

彼のフューチャリスティックな独創性と精力的な活動は、多くの人々を魅了し、今回のクラッシュでも見事優勝を果たした。


マイアミから帰国時のトランジットでトロントに立ち寄ったOGAちゃんに直接会って話を伺った。

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(ケンジントン・マーケットにあるラスタショップ HOUSE OF MOSES。OGAちゃんが10代の頃につよく影響を受けた、ジャマイカ出身の黒人奴隷解放運動の指導者マーカス・ガーベイの壁画前で撮影。)




自分らしさと
ジャマイカへの愛を表現する


SEIRA:OGAちゃん、クラッシュ優勝おめでとうございます。まず、参戦の背景とジャマイカでの体験についてお聞かせください。

OGA:SUMFESが終わった後、表面上の悔しさはなかったけど、どこかで納得できていない気持ちがありました。

世界の大きな舞台で声がかかったのは2020年からで、長期にわたる目標設定と努力の積み重ねが、今回のクラッシュで結果として表れたことで、大きな安堵を感じています。

日本の音楽シーンへの貢献と個人的な成長のために、結果を出すことを重視しました。やっと落ち着けます。


SEIRA:過去3年間で特に力を入れたことは何ですか?

OGA:主に語学の習得と音楽技術の向上に取り組みました。オンライン英会話を利用したり、特にコロナのロックダウン中は毎日英語を学んでいました。

他にも、ミックスや曲の編集などの音楽技術も学んで、自分のアイデアをより明確に伝える方法を磨きました。
今思えば、これらの経験が、準備期間が短かったにもかかわらず、今回の成功につながったと実感しています。


SEIRA:SUMFESでの経験も、今回の勝利につながったと思いますが、どんな感想をお持ちですか?

OGA:ジャマイカの音楽業界は厳しい面もあるけど、そこで得た経験はとても貴重です。

多くの要因が結果に影響を与えると思うけど、自分の努力でそれらを覆すことができると信じていました。

ジャマイカへの愛と、レゲエへの情熱を伝えることで、人々の心を掴み、目標を達成したいと考えていました。


SEIRA:今回の勝利を受けて、どのような気持ちをお持ちですか?

OGA:SUMFESでできなかった、いつもの自分のスタイルを貫き、ちゃんとジャマイカとレゲエへの愛を表現することができたことが、今回の勝利につながったと感じています。


ほんまに最初はホストMCがJAH WORKSって紹介しても「シーン……」っていうところから、1ラウンド目が終わるころには会場のお客さん全員を味方につけるっていうところまで行けました。


きっとJAPAN RUMBLE優勝できた時もそれができてて。海外でもナチュラルにそれができるようになった。完璧な発音や文法じゃないけど、言いたいことを伝えて、みんなの共感を得れるっていうところまで。


過去の経験から学んだ「自分らしさを出すことの大切さ」を再確認し、それが今回の成功に結びついたと思います。

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短期間での準備と
クリエイティビティの刺激


SEIRA:「愛に勝るものはない」ということを証明されたんですね。逆境がOGAちゃんの底力を引き出したようにも感じました。このチャンスをどう捉えましたか?

OGA:今回のクラッシュへの準備期間は信じられないほど短かくて。本決まりから2~3週間の短い時間で全てを準備しないといけなくて。
僕にとって大きな挑戦でしたが、逆にそのプレッシャーが新たなクリエイティビティを刺激してくれました。


SEIRA:最初のオファーはいつ頃受けたのですか?

OGA:1ヶ月ほど前に「ブッキングするかも」というめちゃくちゃあいまいな連絡が来ました。その後も状況ははっきりしなくて、日本でのブッキングやスケジュール調整に苦労しました。でも、このチャンスを逃すわけにはいかないと感じていました。


SEIRA:そんな状況での自信はどうだったのですか?

OGA:JAM ROCKクルーズのクラッシュは、僕にとって最後の大きなチャンスだと思っていました。この機会を逃したら、次はないかもしれないという思いがありました。だから、どんな困難も乗り越える覚悟で臨みました。


SEIRA:短期間での準備はどのように進めたのですか?

OGA: 今回は完全に即興で準備を進めました。全部「思いつき」です。

限られた時間の中で、アーティストたちや関係者の協力あって、短い準備期間だったけど、その中で生まれる創造性やアイデアは、通常の準備期間では得られないものでした。感謝です。

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SEIRA:どのようなサポートを感じましたか?

OGA:準備期間はめちゃくちゃ短かったですが、たくさんの人からのサポートがありました。特にメンタル面でのサポートが大きくて、自信を持って臨むことができました。


ダミアン・マーリー主催
今年で8年目 JAMROCK CRUISE


SEIRA: JAMROCK CRUISEについて詳しく教えてください。このイベントはいつから始まったのですか?

OGA:JAMROCK CRUISEは今年で8年目を迎えます。Mighty Crownが初期に3連覇して、その後はTony Matterhorn、Worrior、Dynamq、Jah Worksがチャンピオンになりました。

ダミアン・マーリーが主催していて、ジャマイカ政府とは直接的な関連は少ないです。


SEIRA:乗船時の印象や体験はどうでしたか?

OGA:乗船は5泊6日の旅で、途中でジャマイカに寄港したときに、出演者の前半のアーティストが降り、新しいアーティストが乗り込む仕組みです。


船上では常にハッピーなバイブスで、ラジオ放送やメインステージでのパフォーマンスが行われています。

昼間はベテランアーティスト、HEPTONESとか、オールディーズのアーティストがゆっくりずっとバンドショーやってくれてたり。


「LESS IS MORE」の選曲戦略

SEIRA:クラッシュの対戦相手を知った時の感想は?

OGA:対戦相手にはアフリカのDynamq、アメリカの大御所サウンド、SOUL SUPREME、トリニダード・トバゴのTARRUS MOVEMENTがいました。


各サウンドの特徴を考慮して、もうほんまに初っ端から自分のやりたいことを100%だし切って真っ向勝負しかないと思ってて、「LESS IS MORE」の戦略で選曲しました。


これは、以前のSUMFESの経験から学んだことでもあって。SUMFESでは、選択肢を持ちすぎて、結果的に戦略が複雑になりすぎたので、それを踏まえて、今回は伝えたいことと、かけたい曲を絞りに絞って、必要なものだけを用意しました。

そうしたことで、自分のイメージしたペースを乱されずに全部だし切ることができました。


SEIRA:「LESS IS MORE」の精神性は、以前よりOGAちゃんが大事にされていますよね。それでも、不安などはなかったのでしょうか。

OGA:自分のやってきたことを信じることに集中していました。


SEIRA:どういう基準で選曲はされましたか?

OGA:好きな曲もそうやし、クオリティの高いDUB。あと、客層に合わせて想像した選曲です。


自己紹介とアイデンティティの強調


SEIRA:クラッシュ当日の流れはどうでしたか?

OGA: 当日は、くじ引きで順番を決め、僕は一番目でした。持ち曲とパフォーマンスでお客さんの心をつかむことに集中していました。


自分が日本人で、どれだけジャマイカとレゲエの文化が好きで、ラスタにも影響を受けてて、今ここにいるよって。俺のこの喋り方も、ライフスタイルも食生活も、考え方も全部ジャマイカで学んだこと。


クラッシュを通じて、最後の一曲をかけ終わるまで、自分のアイデンティティと音楽への情熱を表現しました。


特に、最後にかけたTARRUS RILEYの曲は、観客の反応を想像しながら確信して選んだもので、ばっちりハマりました。

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SEIRA:最初のつかみはどうやって決めましたか?

OGA:最初のつかみでは、自分のアイデンティティを際立たせることが大切だと思っていました。


CHRONIXXのDUBを使用した際、「Come from Osaka」というフレーズが特にお客さんにハマって、自分の日本人であることを前面に押し出す戦略が功を奏しました。

これは、国籍や背景を超えて、音楽を通じて繋がることの大切を実感できました。


SEIRA:1ラウンド目のルールはどのようなものでしたか?

OGA:1ラウンド目では、「何でもかけて良い」と言われていたけど、具体的なルールは事前には教えられていなくて、でも、もうどんなルールであろうが関係なく、自分の世界をやるしかないから、自分のセットをDUBに絞ることに決めました。


自分の音楽的なルーツとオリジナリティを表現するための戦略的な選択でした。


「忍者ラスタ」
「OLD SOUL」のプレイの意図


SEIRA:2ラウンド目での「忍者ラスタ」というコンセプトはどのようにして生まれたのですか?

OGA:2ラウンド目での「忍者ラスタ」は、友人のPANCHOのアイデアから着想を得たものです。理由は、「語呂と響きがいいから」って(笑)ただの忍者じゃねえぞって。


実際に、エンターテイメント的な要素を取り入れることで、お客さんにも強い印象を与えることができたと思います。


時代劇の衣装屋さんから衣装をギリギリの状況で確保したけど、さすが忍者スーツで、着心地もよくて動きやすかったです。視覚的なインパクトも大きくて、パフォーマンスに新たな次元を加えることができたかなと思います。


SEIRA:3ラウンド目でのSTEPHEN MARLEY「OLD SOUL」のプレイはどのような意図がありましたか?

OGA:3ラウンド目はリアルなDUB PLATEっていうか、ほんまに往年のDUBみたいなのをかけて、THIRD WORLD、JOHNNY OSBOURNE、SANCHEZなど、ジャマイカの音楽への敬意と自分自身の音楽的ルーツを示す選曲をしました。


「OLD SOUL」はSTEPHEN MARLEYの新曲であり、僕の個人的なお気に入りな曲です。この曲のDUBをプレイすることで、お客さんに深い感動を与えることができて、クラッシュ全体の流れに大きく影響を与える曲になったなと感じています。


SEIRA: Tune Fi Tuneでの心境について教えてください。

OGA:初っ端から勝負を決めることを目指していました。


対戦相手がブーイングされる展開もあって、Tune Fi Tuneに慣れていないように見えたけど、自分の中では「気を抜くなよ」って精神的に冷静さを保つために葛藤していました。


自分のパフォーマンスに自信を持ちながらも、油断せずに臨むことが重要でしたね。とにかく自分の戦略を進めることに集中しました。


勝利への道のり


SEIRA:クラッシュでの勝利を振り返ってどう感じますか?

OGA:クラッシュでの勝利は、自分のキャリアの中でとても大きな意味を持っています。


ステージから見た景色は、まさに自分が長年夢見ていたもので、ダミアン・マーリーからトロフィーを受け取った瞬間は、まるで夢が現実になったかのようでした。

この経験は、僕の音楽的旅路の中で新たなステージに立ったことを象徴していて、今後の活動に大きな自信とインスピレーションを与えてくれました。


SEIRA:感動的な瞬間でしたね。ほんとうにおめでとうございます!

OGA:まあ、一瞬ダミアンからトロフィーを受け取る前に、自分からトロフィーを持ってってしまうみたいなとこあったけど(笑)

SEIRA:嬉しさが伝わりましたよ(笑)

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日本とジャマイカの
架け橋になりたい


SEIRA:現在キャリアは何年目ですか?

OGA: 約15年です。世界の舞台には5年前から参加しています。


SEIRA: 最初はどういったお気持ちで活動を始めたのでしょうか?

OGA:日本とジャマイカの架け橋になりたいと思っていました。海外の音源を重視するよう先輩たちに勧められ、それに従ってキャリアを積んできました。


SEIRA:初めての海外クラッシュはいつだったんですか?

OGA: 10年前、ジャマイカのローカルでした。5年前にはワールドクラッシュに初参加して、続いてヨーロッパツアーでイタリアでクラッシュ優勝しました。その後は、コロナの影響で活動にブランクが生じました。


SEIRA:ブランクも経て、今回の勝利と成功があるんですね。

OGA: 日本とジャマイカの架け橋となって、日本のレゲエを世界に広めることが目標です。日本のレゲエシーンの発展に貢献したいと考えています。

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レゲエには人を変える力がある



SEIRA:使命感を持っていて、とてもかっこいいです。レゲエに出会ったきっかけを教えてください。

OGA: 10代の頃から聴いていました。レゲエと出会ったことが、人生観を変え、新しい世界を開いてくれました。


SEIRA:レゲエと出会う前と、レゲエと出会って、どのように変わりましたか?

OGA:もともと色々な趣味に熱中していたのが、レゲエに出会って、熱中する対象が変わりました。レゲエは、深いソウルと強い思想、哲学を持つ特別な音楽で、人を変える力があると感じています。


SEIRA:レゲエにどうインスパイアされましたか?

OGA:中学生のときにレゲエを聞いて、世界の見方が一変しました。


レゲエは日本の現状や、常識とされていることが実は異なると気づかせてくれました。法律や歴史に関する新しい知見を得ることができましたね。


日本の「常識」が実際には異なることを知ったとき、最初はすげえ怒りを感じました。この怒りは、社会に対する不満や、自分たちが信じ込まされていた嘘に気づいた結果です。


でも、怒りの後は、魂が解放されたような気持ちになりました。
ジャマイカに行ってからも、物事がよりクリアに見るようになったり、怒りを情熱に変えることができました。


そこから、音楽や芸術を通じて社会的な変化をもたらしたいと思うようになりました。



黒人奴隷解放運動の指導者
マーカスガーベイとの出会い


SEIRA:大学時代は哲学を学んでいたそうですが、当時はどのようなことを学ばれていたんですか?

OGA:大学ではレゲエの深いメッセージやラスタの思想について学びました。マーカス・ガーベイの教えを学び、魂と心を解放することの重要性を学びました。

学問とレゲエのアートを通じて、多くのことを体験し、多くの気づき、学びがありました。


黒人の歴史やラスタについての深い学びが、今の僕の音楽へのアプローチ、特にセレクターとしての目に見えない説得力になっているのかなとも感じています。


よく周りの人たちからも「OGAがかけるラスタの曲は、聴こえ方や響き方が違う」って言われたりしてて。


実際に、多くの文献を読んだり、ジャマイカやアフリカを訪れたことでも深い知識と理解を得ることができました。

そして、これらの経験は自分自身を見つめ直し、変わるきっかけになりました。

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ラスタの哲学「魂の解放」


SEIRA:日本における哲学の位置付けについてどう思いますか?また、レゲエのスピリチュアリティとの関連性は?

OGA:日本では哲学が他の国に比べてあまり身近ではないかもしれないけど、僕にとっては生き抜くための「力」そのものです。


レゲエやラスタは、知識から知恵へと変わる過程を促してくれると感じています。


哲学は、知恵を愛することであって、それはレゲエととても親和性が高いと思っています。


SEIRA:ラスタへの興味はいつからでしょうか?

OGA: レゲエを深く追求する中で、自然とラスタにも興味を持ち始めました。


ラスタはフリースピリット、自由意志、エンパワーメントといった概念を教えてくれました。実際に、ラスタの思想に影響を受け、僕のライフスタイルや価値観も変わってきました。


SEIRA:ラスタとしての生活様式の変化について教えてください。

OGA:ドレッドを始めたり、肉を食べなくなったりするのは、特定の決意からではなくて、自然な流れでした。内面からの変化に従って、自然にそういったライフスタイルになっていきました。


ラスタは僕にとって
一つの哲学であり、生き方そのもの


SEIRA:現在のラスタとしての姿勢は?
OGA:
ラスタとしての生き方は、単に自分が好きなことを追求し、好奇心に従って生きることから生まれました。

その結果として、今の僕が形成されています。ラスタは僕にとって一つの哲学であり、生き方そのものです。


SEIRA:優勝したことで、自分の中で何か変化はありましたか?
OGA:
「すっきりした」という感覚があります。今回の成功は、僕の哲学や、ラスタの哲学がミックスされた結果だと思っています。さまざまな経験を通じて、多くを学びました。


SEIRA:ラスタの生き方で提唱することができる具体的なものはありますか?

OGA: メディテーション(瞑想)は大きな要素ですね。自分自身と向き合って、対話する時間を持つことが大切です。


最近は、「無」になることができるようになり、自分自身とより深く向き合うことができるようになりました。

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ラスタの使命
「愛とともに生きる」


SEIRA:ラスタの思想はどのようなものですか?

OGA:ラスタの思想は、「愛とともに生きる」ことです。関わる人をポジティブにすることが、ラスタとしての私の使命です。


SEIRA:真理ですね。これまでたどってきた「道」についてどう思いますか?

OGA: 中学生の頃からの怒りや情熱が、僕を社会を変えたいと思わせました。その後は、愛を伝えたり、ポジティブなエネルギーを広めたいという思いが、僕のセレクターとしての活動の根本になってます。


今は、「元気を届けるサウンド」を通じて、人々にポジティブなエネルギーを届けたいと考えています。


社会貢献と教育への取りくみ
「ジャマイカ子ども食堂」


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SEIRA:今回の勝利で、OGAちゃんの太陽のようなポジティブエネジーが世界に届きましたね。それに、最近からジャマイカの子どもたちの教育に関する支援活動もされていますよね。

OGA:「ジャマイカ子ども食堂」という名目で、子どもたちに食事を提供する場をつくり、マーカス・ガーベイなどの歴史的なヒーローについてジャマイカの歴史や文化を教育することに関しての支援をしています。


ジャマイカには世界に影響を与えた歴史上の人物がいて、それをジャマイカの子供たちも、もっと誇りに思ってくれたら犯罪も減ると思ってて。


貧困とか教育とか、ほんまは政治家がやらなあかんことやけど、政治家ができないことを、みんなで助けあってできたらいいなと感じています。


きっとあの国はまだまだ世界を変える力があるから、子どもたちにポジティブな影響を与えたいと思っています。



SEIRA:日本の社会についてはどう思いますか?

OGA: 日本の歴史には忘れられたヒーローがいると思います。


マーカス・ガーベイやボブ・マーリーのように、プレッシャーで抑圧されてきた人たちを立ち上がらせるヒーローがジャマイカでは称えられています。

僕たちも、そういう人物をもっと学ぶことで、日本の歴史や文明の素晴らしさを知ることができると思います。


SEIRA:どのような方法で支援されていますか?

OGA:オガラジや、インスタのサブスクでの収益と、自分のポケットマネーを合わせて支援しています。




ジャマイカは物価高だけど、パティなどをまとめ買いすると安く購入できるので、今回ジャマイカに行ったときには、40人分のご飯を用意することができました。みんな協力してくれたら嬉しいです。


レゲエ文化の広め方と
社会貢献の意義


SEIRA:その活動の動機は何ですか?

OGA: 現状を変えるためには、自分から動くしかないです。


これまでも、ジャマイカに行ってお金を使ったり、アーティストのDUB録ったり、レコード買ったり、そういうところでジャマイカに還元してると思ってきたけど、もっと直接的なところで恩返しできたらなと思って。


ジャマイカの音楽シーンや社会が変わるかはわかりませんが、何もしないよりはマシだと思っています。


近年のダンスホールは暴力的なことが多いから嫌や、詐欺の曲なんか聴きたくないって、ボヤいているだけでは何も変わらない。だから行動に移していきたいなって。


もちろん自分ひとりが全てを変えれるなんて思ってないし、一つの力になればなと思っています。


SEIRA:ジャマイカのヒーローたちの意志を継承されたんですね。

OGA:外人なりにやけど(笑)そして、それがどんだけ結果に表れてるかっていうとわからへんけど、でもきっと、みんなのそういう意識は絶対に何かに繋がるはず。

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SEIRA:理想を掲げる力と、行動力がほんとうに素敵です。今回のOGAちゃんの勝利は、未来の発展につながるような影響力を感じました。今後の活動や展望について教えてください。

OGA:自分が影響を受けた食生活や生き方を伝えるイベントを企画しています。レゲエを中心に、食事や農業などを組み込んだイベントをもっと都市部でも開催したいです。


SEIRA:斬新なアイディアでとてもクリエイティブですね。楽しみです!最後に、読者に伝えたいことはありますか?

OGA:ポジティブなエネルギーを伝えることが大切だと思っています。サウンドクラッシュでも、エンターテイメントとしての楽しみを伝えることを重視しています。今後もレゲエの文化を広め、より多くの人々に楽しさを伝えていきたいです。

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SEIRA:これらかも応援しています^^ありがとうございました!




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【OGA from JAH WORKS】

大阪の老舗レゲエサウンドシステム”JAH WORKS”所属。
一見して独特なOGAであるが、そのライフスタイルや思想に基づいて選曲は聴くもの全てを魅了する。全国でのLIVEはもちろん、毎週水曜日にオンラインにて放送している”OGA WORKS RADIO”略してオガラジはLIVE放送とアーカイブ合わせて毎週延べ5000人以上が視聴する日本を代表するレゲエ番組を11年継続している。またレゲエサウンドシステム文化の醍醐味でもあるサウンドクラッシュシーンにおいても現在日本で最高峰と言われる”Japan Rumble”の2018年度Champion でもあり、世界最高峰の舞台とも言われている“WORLD CLASH”とJAMAICA最大のフェス"REGGAE SUMFEST"でのクラッシュで3位。ヨーロッパツアー中にイタリアでCHAMPIONのタイトルを獲得し、世界的に有名な豪華客船で行われるイベント"WELCOME TO JAMROCK CRUISE"で行われたSOUND CLASHで2023年度のWORLD CHAMPIONとなった。
世界が認めた日本を代表するトップセレクター!

Twitter:https://twitter.com/JahOGAworks
Instagram:https://www.instagram.com/ogajahworks/