
pix and text OKAMAI (https://www.instagram.com/okamai_ja/)
会場が、去年のハリケーン被害によってモンテゴベイからセント・アンに変更され、フェスティバルも通常は7日間だが「A Taste of Sumfest」として1夜限りの小規模開催となったにもかかわらず、この毎年恒例のジャマイカ1のフェスに対する観客の熱狂は衰えることがなかった。
ヘッドライナーの「ワールド・ボス」Vybz Kartelと「ガリー・ガッド」Mavadoがステージに登場した2時7分。Boom BoomとNuffyのMCの元、多くの人が何年も待ち望んでいた瞬間を自分の目で見ようと会場中が携帯ライトで照らされた。

花火が上がりまくる中、Kartelは迷彩の軍服姿、Mavadoは全身黒のレザー衣装で登場。これは2008年のSTINGでの衣装と一緒だ。アンガーマネージメント・リディムがかかり、Kartelからはじめ、テンポよく交互に歌う。二人が抱き合い、笑顔で手を取り合って団結を象徴するポーズを交わす。STINGでは見れなかったこの光景に18年もの時がたってお互いの成長も見れ感動的だった。


そして観客もすべて歌えるほどヒット曲が多すぎる二人。約2時間にわたり人気曲を次々と披露し、観客を魅了した。互いの曲に合わせて歌い合い、Bluetooth RiddimがかかるとMavadoがまず「Squeeze Breast」を披露。その後Kartelに振った時、ピンと来ていないKartelに対し「お前も曲あるだろう」「覚えてない、マジで」とKartel。Mavadoが「ギャル曲!」「お!」と言って思い出したKartelが「Tek Fuck」を歌う流れは会場の笑いを誘った。


冗談めかしてどの曲を先に歌うかを決め合ったり、互いを「俺の兄弟」と呼び合っていた。
ハードコアダンスホールの後、2時47分にはギャルチューンセグでStaciousが登場し、Mavadoと「Come Into My Room」、KartelがGaza Induと「Virginity」を披露した。


Kartelの「Thank You Jah」はMavadoも一緒に歌い、「ブラザーが隣に立ってるぜ。Give Thanks For Life、Big Up Mavado」とMavado用のリリックにして歌った。
ガザ・ガリー時代の最盛期に宿敵同士として激突を繰り広げた二人。それから18年後、「A Taste of Sumfest」では古い傷も消え、2人のダンスホールのアイコンが同じステージに立ち、かつての激突は団結へと変わった。心待ちにしていたファンは想像以上の歴史的ショーに感動を受けた。


その夜の早い時間にも、普段のSumfestよりラインナップは圧倒的に少ないものの、キングストンでの毎週月曜のモンスターパーティ「Up Town Monday」や「Boom Sunday」、ジャマイカや海外で今一番毎日どこかでプレイしているBoom Boom / Harry Hypeに、水曜のダンス「Leggo Di Street」をやっているDJ Tom、Code Redなども会場を早い時間から盛り上げた。
特にBoom Boomはナショナルアンセムからスタートし、Kriticalの「Loyalty」やAlkalineの「After All」などの定番ストリートアンセムで会場を爆発させた。Masickaの「Wacky Dip」ではダンサーもステージに上げ、まさにリアル・ジャマイカ・ストリートダンスをビッグステージで再現した。その後花火も上がり、Boom BoomはSumfestから表彰された。


GazaファミリーのShawn Stormも早い時間、「My Life」でブブゼラや歓声が沸き起こった。ここでもストリートで大人気のダンサーShelly BellyがShawn Stormよりも派手な衣装で登場し、ダンスで花を添えた。
大人気ダンサーといえば、90'sアーティストHarry ToddlerやJamalのパフォーマンス時に登場したダンサーGet There Squadも恒例の圧力鍋を使ったダンスで花を添えた。要するにリアルストリートダンスもSumfestで堪能できた。

21歳、モンテゴベイ出身。すでに40カ国もツアーをこなし、7つのアワードにもノミネートされた、自称「Mr. Caribbean」ことAyetianが堂々たるSumfestデビューを飾った。ヒット曲「Balance」「Wah Yo De Pon」も披露した。

ハイライトを除くと、Sumfestで一番素晴らしいショーだったとの声も多かったQueen Ifricaは、「Serve and Protect」「Keep It Yourself」「Daddy」「Lioness On The Rise」を披露。ジャマイカの政治腐敗や未来の子供達へ向けた強いメッセージと、ステージ上での圧倒的な存在感に大歓声が上がった。


2年ぶりの出演となったモンテゴベイ出身のJamalも、「Faada」「Never Give Up」「Ballandor」「Millions」などのヒット曲を次々と披露。常に自分の別名「Three Nine!」をステージ上で連発した。


Boom Boomと、9月20日から日本ツアーを行うDJ Macと! 全5公演。会場で会いましょう!