デューク・レコードと言えばボビー・ブランド。ボビー・ブランドと言えば「トゥー・ステップス・フロム・ザ・ブルース」と言うほど知名度もあり、それゆえ名盤の名をほしいままにしてきた。61年発表の本作は彼のデビューアルバムであり米「ローリング・ストーン」誌発表の「500 Greatest Albums of All Time」にランク・インするほど多くの音楽ファンに今なお感銘を与え続けている歴史的名盤だ。
モダン・ブルースを代表するシンガーであるがまだまだ正当な評価をもらっているとは思えない。ジョニー・ウィンターを始めエリック・クラプトンにカヴァーされブルース唱法にゴスペルの要素を取り入れた新しいタイプのシンガーだ。独特な歌い方は喉をガラガラと震わせた“うがいシャウト”“痰切りシャウト”とも呼ばれるスタイル。歌だけで勝負し続けた偉大な男の最高傑作がボーナス・トラックがついて初国内作品化。