
YUIMA ENYA は東京出身、18歳で渡米しNYのジャズの名門 The New School 大学を卒業。街のオープンマイクでの出会いや修練で得た "Jazz"、大学で没頭した即興音楽を自身の根幹とし、帰国後はラテン、レゲエ、アフロ、ソウル、ジャズなどの様々なプロジェクトに関わり、2022年にファーストアルバムをリリースした。2024年はそのリミックスEP、現在関わっているプロジェクト SUPER CATS、Thiiird Place のアルバム、井の頭レンジャーズでの Sade のカバー曲がレコードで発売され、おそらく今日本で一番数多くのレコードがリリースされている女性シンガーである。
2023年夏に J.A.K.A.M. as JUZU a.k.a. MOOCHY から YUIMA に、のちに「矮大」という楽曲になる共作の誘いの話があり、今回のアルバム作品『祝詞 - Norito -』の制作の始まりとなった。J.A.K.A.M. は15歳からバンドとDJの活動を並行して始め、2003年のキューバでのレコーディングを皮切りに世界各地で録音を重ねてきた。世界中を旅して文化、民族を横断、縦断して太古から脈々と続く音楽の奥深さを Hip-Hop やワールドミュージック、ハウス、ダブなどの手法を駆使し、現代のダンス/ストリート/トライバルミュージックとして再生させる稀代のビートメイカーである。
同時期、DJ KENSEI と YUIMA、ラッパーの YUKKO! による即興ライブを経て、YUIMA から DJ KENSEI に楽曲制作の依頼がされた。DJ KENSEI は東京都出身、80年代半ばよりDJと制作活動を開始、黎明期のジャパニーズヒップホップシーンの最深部から活躍し、多彩なセレクト / サウンドコントロールによってオリジナルな音空間を創り出す。それらを反映する音源を DJ KENSEI、Indopepsychics、Final Drop、KOKENSHOW など様々な名義 / プロジェクトのもと、レコードやCD、カセットテープで多数リリースしている。制作のミキシングにおいては、エレクトリックな音源であっても有機的なグルーヴと感覚を重視しているという。
彼らは共に独自の音楽の展開をしながら、YUIMA の目線からは一つの何かを共有しているように思えた。彼女自身含めて、人間、生命に対する慈しむ心が深く、国籍に関係なく「人」を見ており、音楽がその人の魂を表し、影響を与え合うことを知覚していることである。YUIMA は人々の社会に思いを馳せ、苦しみ、また喜びを感じて、それと音楽との関係に深い感動を得ながら『祝詞 - Norito -』に収録されたすべての楽曲の歌詞を書き上げた。
祝詞とは日本固有の宗教である神道のあらゆる神に捧げる言葉で、感謝と祈りが述べられている。
Text : YUIMA ENYA
Cover photo : playbackboys and DJ KENSEI
Flower decoration : LOYALTY FLOWERS
Cover art design : Hiroyuki Yamazaki
2023年夏に J.A.K.A.M. as JUZU a.k.a. MOOCHY から YUIMA に、のちに「矮大」という楽曲になる共作の誘いの話があり、今回のアルバム作品『祝詞 - Norito -』の制作の始まりとなった。J.A.K.A.M. は15歳からバンドとDJの活動を並行して始め、2003年のキューバでのレコーディングを皮切りに世界各地で録音を重ねてきた。世界中を旅して文化、民族を横断、縦断して太古から脈々と続く音楽の奥深さを Hip-Hop やワールドミュージック、ハウス、ダブなどの手法を駆使し、現代のダンス/ストリート/トライバルミュージックとして再生させる稀代のビートメイカーである。
同時期、DJ KENSEI と YUIMA、ラッパーの YUKKO! による即興ライブを経て、YUIMA から DJ KENSEI に楽曲制作の依頼がされた。DJ KENSEI は東京都出身、80年代半ばよりDJと制作活動を開始、黎明期のジャパニーズヒップホップシーンの最深部から活躍し、多彩なセレクト / サウンドコントロールによってオリジナルな音空間を創り出す。それらを反映する音源を DJ KENSEI、Indopepsychics、Final Drop、KOKENSHOW など様々な名義 / プロジェクトのもと、レコードやCD、カセットテープで多数リリースしている。制作のミキシングにおいては、エレクトリックな音源であっても有機的なグルーヴと感覚を重視しているという。
彼らは共に独自の音楽の展開をしながら、YUIMA の目線からは一つの何かを共有しているように思えた。彼女自身含めて、人間、生命に対する慈しむ心が深く、国籍に関係なく「人」を見ており、音楽がその人の魂を表し、影響を与え合うことを知覚していることである。YUIMA は人々の社会に思いを馳せ、苦しみ、また喜びを感じて、それと音楽との関係に深い感動を得ながら『祝詞 - Norito -』に収録されたすべての楽曲の歌詞を書き上げた。
祝詞とは日本固有の宗教である神道のあらゆる神に捧げる言葉で、感謝と祈りが述べられている。
Text : YUIMA ENYA
Cover photo : playbackboys and DJ KENSEI
Flower decoration : LOYALTY FLOWERS
Cover art design : Hiroyuki Yamazaki