盛り上がるヒップホップ・シーンの中でも、沖縄は特別な存在だ。
多くの才能が開花し、他の郷土にはない強いキャラクター達が全国に名を轟かせている。
中でも超異端な才能を放つ、OZworldが2019年にリリースしたデビュー・アルバム「OZWORLD」の衝撃は忘れられない。
創造世界を現世に産み出し、振り向いた者たちをすべてを飲み込んでしまうかのような活躍。
圧倒的なセンスの違いを魅せつけたトリックスターは一躍スターダムへとのし上がった。
その存在自体に注目が高まる中、2020年はさらなる飛躍が期待されていた、はずであった…
世の中はコロナ禍に突入。長期間に渡り自粛が叫ばれ、表現の場を失ったアーティスト達は数知れず。
さらにアメリカでは人種差別が問題視された「BLACK LIVES MATTER」がきっかけとなり各地でデモが繰り返された。
この混沌とした現状にOZworldは何を思っていたのか。どんな未来を描いていたのか。
そんな中で発せられた第一声は"諦めない"「AKIRAメナイ」(2020年8月4日リリースのシングル)
というポジティヴなメッセージだった。
音楽を通して率直に表現することをモットーにしながらも、
さらなる高みを目指し、普段通りにラップするということが、今まで以上に突き刺さるタイミングであった。
アーティスト活動の淵に立たされながらも、この病んだ世界に背を向けることなく、OZworldが再び降臨した。
負の力も生きるパワーに変えて「OZ KNEEZ (NEEDS) FXXKED UP」を発表する。
「FXXKED UP」=「めちゃくちゃ」という意味もあるが、このパワー・ワードは、
警官が一般人を膝 (KNEEZ) で首を絞めて窒息死させてしまうことに憤りをぶつけたものかもしれない。
また、誰も経験したことがない細菌まみれなカオスを打破するにはOZのチカラが必要 (NEEDZ) だと訴えてるのかもしれない。
こんな時代だから、周りに左右されずに生き抜くことの大事さを伝えてくれる。
そして自身のルーツである琉球への想いを仲間たちと辿り、宇宙から未来を俯瞰するヴィジョンまで、聴く者を再び「OZworld」へ誘うのだ。
誰よりも自由を愛すること。自然体そのままを感じ取ることができれば、物質的な世俗から解放されるかもしれない。
今考えなくてならない本当の幸せとは?いままでよりもさらに奥の「OZworld」を覗いてみれば、その答えを導き出すことができるかもしれない。
(Text by DJ YANATAKE)
多くの才能が開花し、他の郷土にはない強いキャラクター達が全国に名を轟かせている。
中でも超異端な才能を放つ、OZworldが2019年にリリースしたデビュー・アルバム「OZWORLD」の衝撃は忘れられない。
創造世界を現世に産み出し、振り向いた者たちをすべてを飲み込んでしまうかのような活躍。
圧倒的なセンスの違いを魅せつけたトリックスターは一躍スターダムへとのし上がった。
その存在自体に注目が高まる中、2020年はさらなる飛躍が期待されていた、はずであった…
世の中はコロナ禍に突入。長期間に渡り自粛が叫ばれ、表現の場を失ったアーティスト達は数知れず。
さらにアメリカでは人種差別が問題視された「BLACK LIVES MATTER」がきっかけとなり各地でデモが繰り返された。
この混沌とした現状にOZworldは何を思っていたのか。どんな未来を描いていたのか。
そんな中で発せられた第一声は"諦めない"「AKIRAメナイ」(2020年8月4日リリースのシングル)
というポジティヴなメッセージだった。
音楽を通して率直に表現することをモットーにしながらも、
さらなる高みを目指し、普段通りにラップするということが、今まで以上に突き刺さるタイミングであった。
アーティスト活動の淵に立たされながらも、この病んだ世界に背を向けることなく、OZworldが再び降臨した。
負の力も生きるパワーに変えて「OZ KNEEZ (NEEDS) FXXKED UP」を発表する。
「FXXKED UP」=「めちゃくちゃ」という意味もあるが、このパワー・ワードは、
警官が一般人を膝 (KNEEZ) で首を絞めて窒息死させてしまうことに憤りをぶつけたものかもしれない。
また、誰も経験したことがない細菌まみれなカオスを打破するにはOZのチカラが必要 (NEEDZ) だと訴えてるのかもしれない。
こんな時代だから、周りに左右されずに生き抜くことの大事さを伝えてくれる。
そして自身のルーツである琉球への想いを仲間たちと辿り、宇宙から未来を俯瞰するヴィジョンまで、聴く者を再び「OZworld」へ誘うのだ。
誰よりも自由を愛すること。自然体そのままを感じ取ることができれば、物質的な世俗から解放されるかもしれない。
今考えなくてならない本当の幸せとは?いままでよりもさらに奥の「OZworld」を覗いてみれば、その答えを導き出すことができるかもしれない。
(Text by DJ YANATAKE)